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Happy Organic 17人分の料理(商品)を作るには・・・

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今回、Studioで初めて17人分のお料理をお作りし、お出しさせていただいたが、何しろ大変だったこと。

当日は、キッチンがある2階がセラピールームになっていた。
10時半にお客様が入ることになっていて、その頃には全ての料理は完了し、1階に移動できているはずだった。
しかし、雑穀ピンチで予定が大幅にズレてしまい、混乱とパニックに陥った台所は依然、バリバリ使用中。
既にヒーリングミュージックが流れる中、私の中の緊張と混乱は最大級になる。
私のすぐ後ろでお客様が施術されている中、音を立てないように味見をしたり、野菜を洗ったり、調味料を作ったり、食器を洗ったりすることが、大変だった・・・!

そして極めつけは切り干し大根のアラビアータの調理の時。
なんと、音を立てずに、匂いも煙も出さないように、スタジオの外にコンロを持ち出して、外でソースと具を合えたのだ!
手伝ってくれたwちゃんは、「私、青空料理けっこうするんだよねー」などと言いながら手際よく調理してくれて本当に助かった!!!!!!!wちゃんLOVE~~~~chu!

wちゃんの強力な助っ人を得て、あらめともやしときゅうりをドレッシングを合え、切干大根ときのこをソースで合えるという、最後の仕上げが何とか終わったのが12時45分!

こうして盛りつけたのが写真なのです。ふーーーー。

やっと私の心も落ち着いたのでした。

ここで、教訓。

<17人分の料理を商品としてお出しするには・・・>
当たり前だけど、普段、自分用や家族用やちょっとした7、8人のパーティー用に料理を作るのとはわけが違います。わかっていたけど、実際にやってみないとわからなかったこと。

1.仕入れから仕上げまで、調理に慣れたアシスタントが最低1人必要。
今回、体調が優れない中、南瓜1個、人参5本、長芋50cmをひたすら5mm角のさいの目に切る作業が一番大変でした。
一人じゃくじけそうになるので、隣に1人いてくれるだけで精神的にも実務的にもすごく助かりました。
そして、出来上がった人数分の食材をドレッシングやソースと合わせる作業も大変でした。
一度にできないので、2回に分ける、その作業が大変で、これも1人じゃできない、2人必要でした。

2.業務用の調理器具が必要。
もしくは、2回に分けて作る必要があるが、それには2倍の時間と手間が必要。
たとえば、業務用の鍋とザルがあれば、たとえば野菜を茹でてザルに空ける作業が一度にできるけれど、ないと、2回に分けなければならない。これはタイムリミットがあるときは結構きつい。

3.失敗は許されないこと。
当たり前なのだけど、料理は生き物。当日使う食材の水分量や大きさによって、火加減や水加減や調味料の分量が微妙に変わります。ちょっとの匙加減の差、分量の差、材料の違いが結果に見事に現れます。
身内や友人に出す料理だったら、「ま、いっかー」で済むところ、お金を払ってくださるお客様にお出しする料理ではそうはいきません。失敗は許されないのです。
この緊張感といったらありません。楽しむ余裕なんてないのが現実です。これはもう、ボランティアや趣味の領域でやることじゃない、やるなら仕事でやるもんだと思いました。

<初めてのキッチンで調理するには・・・>
・事前に実際に作るのが一番!
今回は前日から仕込みでキッチンに立ってみたが、そこで初めてわかることが沢山あった。
たとえば、コンロの火力が決まっていること。
どこに何がおいてあるのか、どんな種類のどんな大きさの調理器具がそろっているのか、など。
実際、前日の仕込みで、雑穀を炊く鍋、雑穀を洗うざる、軽量カップやスプーンなどが必要なことがわかり、家から持参したり、wちゃんに頼んで持ってきてもらい、本当に良かった。

とまぁ、とにかく、大変なイベントでした。
今回は体調も優れず、全てが新しい慣れない環境の中、失敗が許されない緊張と混乱に始まり、終わりました。楽しさを味わえた余裕なんて正直全然なかった。
夢に描いていたイベントでお料理をお出しすることは、私が思い描いていたようにほんわか雰囲気の和気藹々とした楽しいものではなく、本当に、「ザ・仕事」でした。

でも、切干大根ときのこのアラビアータを口にして、「これ美味しい!」と言ってくださったお客様の声、豆電球がついたみたいに瞬間、パッと明るくなった表情。
「美味しいです~。優しいお味」とにっこり微笑みながらおっしゃってくださったお客様の表情。

あー頑張った甲斐があったなぁ~とウルウルきました。

死ぬほど大変だったこと、つらかったこと、うれしかったこと、全てひっくるめた今回の体験が、「料理のプロ」としてデビューさせてくれた小畑先生がプレゼントしてくださった学びだったのかもしれません。
by bebalanced | 2009-10-19 11:31 | Aromatherapy
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