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桃の節句と歴博

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先週のいけばなの花材は、紅白の桃に、菜の花、麦、オレンジスター。

これでもかっ!ってくらい春でした。

桃の枝はそのまま生けてしまうと、寸胴で趣がないので、よくよく曲げて、奥行きを出します。

最初は桃の枝が全部後ろに行ってしまったのですが、先生の指導で、前に持ってきたら、とたんに奥行きが出ました。

あと、お花がたくさん咲いている枝は、前に持ってくるようにすること。

最初は紅白きっかり分かれていた桃が、ぼんぼりみたく散らばりました。

そうそう、先週木曜日は仕事で千葉県佐倉市にある国立歴史民族博物館に行って参りました。

仕事は午後から入っていたので、午前中、有給をとって博物館を観てきたのですが、縄文時代から近代までの日本史のおさらいをした感じです(一応、受験で日本史専攻だったのですが、全然理解しておらず、恥ずかしい・・・)。

興味深かったのは、縄文時代から日本人(倭人)は、古代米と雑穀(あわ、ひえ、きびなど)を食べていたこと、家畜として飼っていた豚を食べていたことなど。

そして、予想以上に衝撃を受けたのは近代。

文明開化といえば、鹿鳴館や自由民主主義の芽生えなど、華々しいイメージがありますが、その裏では、士農工商時代から受け継がれてきた階級社会がより顕著になり、虐げられてきた人々が存在したこと。
その人たちのお墓を見たり、生の声を録音テープで聞くこともでき、人間の本性が浮き彫りにされ、人間の弱さと醜さを目の前に叩きつけられた感がありました。

もうひとつショックだったのが、関東大震災の裏で起こった朝鮮人の虐殺。
6千人もです。
たった3日間で。
人々の不安を煽って、吹聴が吹聴を呼んで、起こった悲劇。

不安と混乱の真っ只中では、人間の理性はこうも狂ってしまうものなのでしょうか。
理性が剥ぎ取られたとき、人間の本性が現れるのでしょうか。
だとしたら、私たち人間は、なんとも弱く、もろく、愚かな生き物なのでしょうか。

そんなことを考えさせられた一日でした。
by bebalanced | 2009-03-01 07:37 | Flowers
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